8月18日、早朝から二度の雷雨。午後になって出発し、US24を南西、トウモロコシ畑の続く中へ。前方に大きな雷雲が見えてきた頃、イリノイ州西端の町クインシーに到着する。ミズーリ河の対岸はハンニバル、トム・ソーヤの故郷の町だ。
19日、雨の気配なし。河を渡り、ミズーリへ。畑から牧畜へ、土地利用の傾向が変わったのがわかる。道路の隣に現れた鉄道線路を、長い長い貨物列車が走ってゆく。
20日も引き続き晴天。ミズーリとカンザスにまたがる「アメリカのへそ」カンザス・シティを抜け、陽射しと湿気の中を西へ。道路閉鎖のため、進路を南西に切り替えてインターステートに乗る。高速道路が遊歩道に見えるほどのとてつもない草原が広がり、いつまでも次の出口が見えてこない。
21日、快晴。南からの強い横風を受けながら、広大なカンザス、『オズの魔法使い』のカンザスを横切る。竜巻に破壊されたグリーンズバーグの町を通り、最西部の町ユリシーズへ。US160の一区間、道沿いの風力発電エリアには、170基の巨大な風車が立ち並ぶ。
22日、晴れ/ところにより雷雨。コロラドに入り、前方の暗雲と稲妻に注意を払いながら平原を進むが、近づくにつれ、避けては通れないことがわかる。道脇の集落に退避し、トレーラーハウスで雨宿りをさせてもらう。雲が去った後、いよいよ西部へ。草原は潅木の散在するサバンナへと姿を変え、やがてメサと呼ばれるテーブル状の大地が視界に入ってくる。
※この日誌は2007年9月1日付の週刊NY生活紙面および同紙デジタル版に掲載されたものです。
なるべく無駄なく、かつ走っていて面白い道を選びたいのだけれど、ネット上のデータにアクセスするには環境が整っていないと駄目なんですよね。使えるところで全部ダウンロードしておいたほうが良いのかも。
さっきまで雨がザーザー降って雷が鳴っていました。でも今は晴れ。ここまで本格的に降られたことはないから、かなり幸運ですね。今日はカンザス・シティの方へ進みます。当たり前だけど、2ストで横断は結構大変。
カンザスの草原を走っています。一度インターステート35に乗ったら、小さな家すらも無い、あきれるほどの大草原。30マイルくらい行かないと次の出口がやってこない。草原があまりにもでかいので、高速がまるで芝生を横切る遊歩道のように見えました。
これまで本格的な雨の中の走行はゼロ。カリブ海ではハリケーン・ディーンが猛威をふるい、中西部でも雷雨のところが多いというのに、かなり強運です。20日の日中は逆に暑すぎて雨に降られたいぐらいでした。
向かっている南西方向からの風、つまり逆風が非常に強く、スロットルを開けてもバイクがいつも通り前にすすまない。燃費も落ちて、2ストロークのRZ(結局、売却しませんでした)はガス欠に。まだまだ余裕のあったEXからガスをもらいました。
ここのところずっとスーパー8モーテル泊です。昼食もマクドナルドとかばっか。。。
アメリカの州の位置関係は自分もあいまいにしか把握していませんでしたが、実際に走ってみるとだいたい頭に(身体に?)入ってきます。何も無い中西部が大変だろうなと思っていたらほんとにその通りでした。カンザス・シティがアメリカのへそらしいので、単純な横断を考えれば半分は来たことになります。実際にはカリフォルニアから北上する予定なので、まだ3分の1程度でしょうか。これまでのところ天候には恵まれています。
昨日と同じ写真、じゃないです。景色が変わらないだけ。13日目の今日はカンザスの西部、コロラドまであと少しのユリシーズまで来ました。風がすごい。休む所がない。ガソリンも不安。いよいよ西部です。
コロラド入りしました。プレーリーからメサ(テーブル状の台地)の並ぶサバンナへ。ガソリンのこと、真剣に考えないとこの先やばそう。
終わり無く続くかと思えた平原にメサが見え出したときは「すげー!」の連発でした。のんびり夕焼けを眺めていたせいで、この後の夜道がけっこう怖かったです。
中西部は連泊したいようなところもなかなか無いので、距離をかせぐようにしています。空いている道のほうが精神的に楽なのでメインルートをさけるのですが、急に舗装が無くなったり、ガソリンの補給がままならなかったり、それはそれで不安要素が伴います。昼はレストランの昼バフェにありつけました。夜はバーガーキングでしたけど。。