著作

著書

Current』. 思潮社, 2009年.

And here, this engine is my Hestia, brought out and burning on.
The diode respiration: there a firefly glows.

そしてほら、エンジンは俺のかまどの神(ヘスティア)、連れ出され燃え続ける。
ダイオードの呼吸——向こうで蛍が光ってる。

写真: 『Current』 表紙
Current

2006年の英語版Currentの原詩に横組みのまま日本語訳を並置した英日対訳詩集。訳出された詩行は原詩からゆるやかに脚韻を引き継ぎ、出版に際し加筆されたあとがき「東京にて」では、日本再訪という経験を通じ、外部の目と言語を介して生み出された表題詩'Current'が翻訳によって「帰還」するということのリスクと意味とが語られる。

ISBN978-4-7837-3128-3

Current. Georgetown, KY: Finishing Line Press, 2006.

How happy I was to show my love my hood,
And how sad it feels to show myself the trees
Swaying, so thick with their own green leaves, shaking
the, the, the off in this night breeze.

写真: Current 表紙
Current

2006年刊行の英語詩集。表題詩'Current'(「潮流」、「今現在の」等の意)は、初めて日本を再訪した夏の体験から生まれた18パートの連作。この他に'Genii'、'Mosquitoes'、'Mothertown'、'Shooting Stars in Skylands'の四編が収録されている。

モーターサイクルをミューズ(詩神)とするこの連作は、「ロードムービーとしての詩」というアメリカ的伝統の中に、生き生きとした抒情性の一角を占める。
——マリリン・ハッカー

Currentの中、多くの逆説を通じて、宮田浩介は明らかにする。私たちの存在が、あらゆる面で、いかに喪失から形作られているかということを。堅固なものに備わった、捕えがたい——また永遠ともいうべき——変化の流れのことを。
——イェラ・シュガーマン

ISBN1-59924-085-8